LOSER

「いつもどおりの通り独り

こんな日々もはや懲り懲り

もうどこにも行けやしないのに

夢見ておやすみ」

 

 

https://youtu.be/Dx_fKPBPYUI

LOSERの歌詞を読んでみます。

LOSERといえば敗者ですね。

(「歯医者」で解釈を試みましたが破綻しました)

この曲、考えてみると私にガチッとハマります。24歳、社会人二年目の今の自分に。

 

最初はイメージしやすいですね。繰り返しの毎日で、変わることがない。そんな日々に嫌気がさすけど、行動を起こすこともなく今日も眠りにつく。この記事を読んでる人全員がこんな人生を送ってると思います。

 

歌詞の意味的な話ではないですが、「日々もはや」の所、歌いづらくないですか?他が韻というか、語感を合わせてリズミカルに歌える構造になっているのに、ここだけ不自然です。

 

「いつでも僕らはこんなふうに

ボンクラな夜に飽き飽き

また踊り踊り出す明日に

出会うためにさよなら」

 

ここも状況は変わりません。ずっとベッドの中で、現実に嫌気がさして、来るはずのない輝かしい明日を待ち望んで。眠れないけど、眠りましょう。みたいな。

 

「歩き回ってやっと着いた

ここはどうだ楽園か

今となっちゃもうわからない

四半世紀の結果できた

青い顔のスーパースターが

お腹すかせては待ってる」

 

平凡な毎日も、苦労の末に掴み取ったものだったようです。ただ、そこは楽園ではないみたい。25年間、スーパースターを目指して生きてきたはずなのに、ここにいるのは青白く不健康な飢えた人。

 

「アイムアルーザーどうせだったら遠吠えだっていいだろう

もう一回もう一回行こうぜ僕らの声

アイムアルーザーずっと前から聞こえてた

いつかポケットに隠した声が」

 

私はどうせ敗者なのだから、負け犬の遠吠えくらい言ってもいいじゃないか。

ずっと前から自分の欲望、声は聞こえてて、ポケットに隠して気付かないふりをしてた。

でもその声がもう一回戦ってみようと叫んでいる。

 

ここで一番は終わりです。loserというタイトルの通り、暗く惨めな歌詞が多いですね。冒頭でオク下のコーラスが入るとこなんかも一層暗さを強調しています。

 

さて、そんな負け犬はここから立ち上がれるのか。ストーリーは2番に続きます。

 

その分は次回の記事で。この曲全体の解釈、米津玄師はloserなのか問題についても次回の記事で触れたいと思います。

 

はいさようなら